はじめての金魚の飼い方多くの失敗から得た、縁日・夜店などの金魚すくいの金魚を元気に長生きさせるノウハウ集、白点病・尾ぐされ病など病気対策、失敗例 |
花火大会の金魚すくいがきっかけで、金魚を飼い始めました。
水槽を買い、泡が出る装置「ぶくぶく」も用意し、カルキも抜き、準備万端で飼育し始めましたが・・・、次々と死んでいき、2週間で全滅してしまいました。(>_<)
2004.8 金魚すくい直後
その後、金魚やどじょうやめだかを飼ってみるものの、白点病や尾ぐされ病になり、次々と減っていってしまいました。
・・・金魚がどうしても長生きしない。
試行錯誤と情報収集の末、ようやく元気に飼う方法が分かってきましたので、まとめました。
2005.8 試行錯誤の結果、魚達はすくすくと育っております
それ以降、魚はほとんど死なずにすくすくと大きく成長し、卵を産んで、2世を誕生するまでになりました。
本ホームページでは、多くの犠牲から得られたノウハウを元に、ゼロからでも金魚を元気に育てていく方法をご紹介いたします。
早速ですが、
次のことをすれば、金魚すくいの金魚でも、元気に育ちます
・「ぶくぶく」「循環式ポンプ」を使用せず、小さな水槽やバケツで飼育すると、酸欠と水質悪化で早期に死にます。 ・水槽のサイズに応じた魚の「定員」を守ります。超えると金魚の排泄物が浄化できず中毒死します。 ・循環式ポンプ(ろ過装置付き)の使用を推奨します。水質の低下が防げます。 ・循環式ポンプと、泡が出る装置(ぶくぶく)の併用を推奨します。 ・2〜3匹ならば充分大きい水槽でもポンプ無しでも飼育できます。但し、餌を極力少なくします。水草などは入れておきます。 ・最近、ポンプとフィルタが一体化し、水中に設置するタイプの小型循環式ポンプも販売していますが、発熱により水がぬるくなることがあり、お勧めしません。
・水温が上がると魚は弱ります。直射日光が当たるところはNGです。春や秋でも直射日光が当たると、水槽の水がお湯になり、魚が死にます。 ・屋外の場合は、日陰や北側が良いです。 どうしても直射日光があたる場所の場合、すだれなどで日よけをしてあげます。 ・屋外の場合は、水草(カボンバなど)を入れてあげる良いです。
・水道水にはカルキ(塩素)が含まれているため、そのまま使うと魚は弱ります。 ・バケツなどに入れてから一日置いた水か、水道水にカルキ抜きを入れた水を用いてください。 ・塩素を除去する効果がある浄水器・浄水ポッドの水も利用OKです。
・市販されている「金魚用のバクテリア」を必ず水槽に入れます。 ・バクテリアが、金魚の出すアンモニアや排泄物を分解して、浄化するので、水質悪化がなくなり、金魚が死ななくなります。 ・水槽の水から「ツン」という臭いがした時は、水が浄化できていない証拠です。水を変える必要があります。
・ペットショップ等で販売している、水質を安定する砂(GEX濾過サンド等)を入れると、水質が安定して、金魚に病気が発生しにくくなります。 ・安価で売っている砂には、水に溶けてしまうタイプのものがあり、水質が悪くなることがあるので、あまりお勧めしません。 ・ゼオライトという観賞魚用の砂がありますが、ゼオライトは塩水に入れると吸着されていた悪い成分を放出する特性があるので、塩分には注意。
・食べ残した餌は水を汚し、病気の原因となります。数分で食べきれるだけの量が良いです。 ・水草などを入れておくことで食料の代わりになります。(ただし蛍光灯や薄日が当たる必要があります) ・メダカの餌などの小さい餌は、魚の胃腸にも負担が無く、入れる量もおのずと少なくなるので、お勧めします。
・安定しているときは、頻繁に水を替えなくても良いです。 ・水を変える時は、せっかく育ったバクテリアを減らさないためにも、1/3以上の水を残して交換してください。
・金魚すくいの金魚は、病気を持っていると思ってください。餌に抗生物質を混ぜて与えられている魚もあります。その場合、数ヶ月で一斉に死ぬ可能性があります。 ・元気に育っている金魚の中に、金魚すくいの金魚をいれると、元気な金魚まで全滅する危険があります。金魚すくいの金魚は、別の水槽で1ヶ月程度飼育し、生きのびることを確認してから、他の水槽の魚と混ぜてください。 ・金魚をひとつの水槽に混ぜる必要が無い場合は、あえて同じ水槽にいれる必要はありません。
・病気が見つかったら、まずはポンプなどのフィルタの清掃・交換、水の交換をします。 ・白点病は、循環式のフィルタ(綿)を交換・増量することで、一旦金魚の体から離れた虫の、金魚への再付着を減らすことができます。 ・病気を広げないためにも、新しい水を入れたバケツに病気の魚を移します。水に食塩を入れる(2掴み程度)ことで、病気が改善することがあります。 ・効果のほどは良くわからないものの、白点病と尾ぐされ病の魚・ドジョウは唐辛子(鷹の爪)で治りました。
・水質は金魚の排泄物等で酸性になりがちです。水質が安定しない場合、貝殻などをいれると水質が安定することがあります。 (貝殻がない場合は、石灰で固められた「3日間フード」で代用できます) ・たくさん入れる必要はありません。 |
では、それぞれ詳しくご紹介いたします。
※購入する場合、楽天市場で安かったお店を選んでみましたので、適宜、ご利用ください ⇒ ここ
飼育方法 |
■飼育する数 水槽の大きさによって飼育する金魚の数に限りがあります。 45cm水槽・・・中型で3〜4匹程度 60cm水槽・・・中型で5〜6匹程度 だそうです。金魚すくいサイズの場合、もう少し多く入れることができると思います。 なお、魚を多く入れすぎると、魚が出したアンモニアがバクテリアで浄化できずに中毒死します。ご注意を。
■餌の種類 餌は、市販の金魚の餌でいいでしょう。御飯粒なども食べますが、水が汚れるのでお勧めできません。 また、「虫」系の餌もありますが、寄生虫が混ざっている可能性もありますので、注意してください。 ■量・回数 回数:金魚がいくら欲しがっていても、一日一回程度にします。 量:金魚の餌を5〜10粒程度*金魚の匹数で良いでしょう。余った餌は、アミですくって取り出してください。特に夏場は残った餌で水が腐ります。 ■水の交換 水質が安定している(ツンとした臭いがしない)場合は、夏場は半月、秋〜冬場は1月に1回程度、半分程度水を交換すれば良いでしょう。全ての水を交換すると、せっかく水質を改善するために繁殖したバクテリアも流してしまうことになりますので、ご注意ください。 |
もし、よろしければ・・・ご活用ください
病気の見分け方 |
■背びれ 金魚は、飼い始めた当初はよく病気になります。金魚の体調を見分ける方法は「背びれ」です。 元気な金魚は背びれが「ピン」と立っています。 様子がおかしい金魚は、背びれがたたまれていたり、縮んでいます。 背びれが「ピン」と立っていない場合は、なんらかの調子が悪い(水質悪化・病気)と思ってください。
■体表の異常(白い点々など) 経験上、「白点病」という病気にかかる金魚は多いです。 白点病は、寄生虫の一種で、体表にくっついて金魚の栄養を吸い取ります。また体表に傷をつけます。金魚の体表に白い点々が見えると病気です。 さまざまな治療を試みましたが、いづれも失敗(失敗例)。しかし、「唐辛子療法」(下記記載)をすると比較的高確率で治りました。 一番効果があったのが、循環式ポンプのフィルタの強化でした。(下の方に記載しています) ■尾っぽの異常(尾っぽが消える) 尾っぽが消えていったり、骨だけが露出する病気がかかる金魚も多いように感じます。 尾っぽがやせ衰えていったり、尾っぽの中にある骨のような白い筋が露出していた場合、尾腐れ病などの病気です。 これも同じように、経験上、「唐辛子療法」(下記記載)で治りました。他の療法では残念ながら治りませんでした。(失敗例) |
病気になった時の対策 | ||
これまで、飼った金魚の多くが、「白点病」「尾腐れ病」になってしましました。 特に秋〜冬にかけて、季節でいうと11月〜12月に病気が広がりやすいような気がします。 そこで、さまざまな情報を元に、(1)水槽の水を替える (2)温度を上げる (3)塩を入れる (4)塩を直接つける (5)イソジンを入れるという、療法をしてみました。 その結果、 (1)水槽の水を替える → 慣れた水から変わった事で、金魚がさらに弱ってしまう。 ということで、いづれも失敗。(失敗例はこちら)
|
⇒次ページ:長期不在時の対策