【まとめ】屋根/家を建てる前に知っておいた方が良かったこと

メインメニューはこちら


注文住宅など間取りを自由に決められる自由設計。

ある程度間取りを自由に設計できる半面、実際に家が出来上がってみると・・・「あれ?イメージと違う!」なんてことも。

注文住宅・自由設計と決めたら、まずはこれだけは見ておけば良いと思うことをまとめました。

土地や建売の家を探している場合にも役立つ情報もまとめています。

屋根

屋根の「勾配」について

日本の標準的な屋根の勾配は、4寸勾配〜5寸勾配です。通常、瓦の場合は、4寸勾配が最低勾配となっている場合が多くあります。傾きが緩い場合は大雨の場合に水が漏れてくる可能性があります。

3寸勾配未満は、緩勾配(かんこうばい)と言って、瓦屋根の場合、あまり使われません。ただし、「緩勾配への対応」が明記されている瓦があれば使用できます。(セラマウントでは、2.5寸勾配に対応した瓦もあります)

逆に、6寸勾配以上は急勾配(急こう配)と言います。雨はさーっと流れるので雨漏りリスクは少ないですが、足場が必要になったり、工事に危険が伴うため、費用面で影響があります。また屋根の面積が大きくなるのでコストアップにもなります。

ソーラパネルをつける場合は、切妻形状で南向き面が広くなるような屋根を設計します。

ソーラーパネルは、標準的な傾斜(4寸勾配(4〜5寸勾配))を想定して設計されているので、屋根はその勾配にしておいた方が無難かもしれませんね。

平屋根について

最近では、平屋根の家もハウスメーカーなどで増えてきています。

屋根が無い分、ボックス的ですっきりした外観になります。

ただし、雨水が流れていかないため、雨じまいには特に慎重にする必要があります。

屋根の防水の定期的なメンテナンスは欠かせません。

また屋根が無い分、太陽からの熱が直接当たるため、断熱対策もしっかりしておく必要があります。

費用が安くなる、ソーラーパネルを屋根みっちり効率的な角度で設置したい、屋上スペースで遊びたいなど、メリットや狙いがある場合には平屋根がお勧めです。逆に、特にメリットが無い 場合、平屋根は避けた方がいいかもしれないですね。

屋根の「素材」について

屋根の種類は大きく4種類に分かれます。予算に余裕があれば瓦(できれば軽量瓦)がおすすめです。

分類 タイプ 特徴
瓦など(粘土系) 和瓦・洋瓦 耐久性が抜群に良い。60年程度は持つ。
重いのがデメリット。軽量瓦であればよい。
高価だが、予算に余裕があればこれを選びたい。
セメント系 洋瓦など 耐久性が良い。30〜40年程度は持つ。
瓦とスレートの間。
スレート系 洋風スレート 耐久性瓦より劣るので、色あせてきたり傷んでくるので15〜25年程度でメンテナンスが必要。
コケなどが生えることもある。雨漏りのリスクも若干あり。
金属系 ガルバリウム鋼板 耐久性は30年程度。
夏は暑く、冬は寒い。雨の音が聞こえることもある。
軽いので耐震性は良い。

 

 

 

イラスト:素材good(https://sozai-good.com)